フィレンチェの街を散策していると絵画を路上で販売している人たちを見かけます。
人通りの多い路上の上に絵を置いているのでぜんぜん気付くことが出来ません。
日が暮れた後の暗い夜道になんてなおさら置いてある絵に気付くことが難しいです。
『こんなところに絵を置いていたら気付かず踏んでしまう』と不思議に思いながらも注意をしながら町を散策していました。
あるときは私がサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の近くを歩いていると少し何かを踏んだ感触があり踏んだ瞬間にラテン系の男性数人が大声をあげて何か言っていました。
私は『ソーリー』とだけ言って歩いて去っていきました。
100mくらい歩いていると突然、後からラテン系の男が私の腕を強く掴んで男が片手に持っている絵を見せながら何か言ってきました。
よく見ると絵の角に少し踏んだような跡がついていました。
私がさっき踏んだかもしれない絵を見せてきてこれを買わせようとしているのだと気付きました。
私は何か怪しいと思いすぐにこれは買うべきではないことに気付きました。
私は強く掴まれた腕を無理やり引き離して彼の胸のあたりをポンをどついたら彼は尻餅をついて自ら絵を再度踏んでしまっていました。
ラテン系の男性は驚いた顔をしてこっちをみてそれから追ってこなくなりました。
それから私はさっきのは何だったのと気になりネットで 路上 絵 フィレンチェ などと検索をしているとこれは踏み絵詐欺、ボッタくりと呼ばれているものということがわかりました。
目次
踏み絵詐欺とは
踏み絵詐欺とは人通りの多い道の路上にわかりにくくコピーの絵を置いて気付かずにコピーの絵を踏んでしまった歩行者に対して『踏んだんだからこの絵を買え』と200ユーロくらい請求されることです。
全ての絵売っている業者が悪質ではありません。
しっかりと許可を取って合法に絵を販売している路上の人はわかりやすいように絵を立ててディスプレイしたり、椅子を置いていたりなどと誰でもわかるように絵のセッティングをしています。
違法の悪質な業者は絵をわかりづらく置いて売っている人も絵から少し離れた位置で監視をして誰かが踏むのを待っています。
手口
彼らはグループで行っています。
売人、警察などが来たときの為の見張り役がいます。
クーポラの前など見上げてしまうような場所だったり人通りの多い場所を選んで絵を置いています。
歩行者が絵を踏んだあとは警察がいないかを確認して歩行者に対して『絵を買え』と脅して要求してきます。
断ると口論になりホテルまでついてくることがあるそうです。
場所
私がよく見かけた場所はドゥオーモのクーポラ、ジョットの鐘楼などサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂周辺エリア、アカデミア美術館周辺エリア、ミケランジェロ広場周辺エリアでした。
対策
踏んでしまったらまず警察を探すか警察を呼ぶことです。
彼らは違法に路上販売をしているので警察が来ることを嫌がります。
警察を見かけるとすぐに退散し警察がいなくなると再度路上に現れます。
私のように相手の胸をどついてビビらせることはおススメします。
私は彼らよりずっと体格が大きいので彼らも諦めたかもしれないですが普通の人だともっとしつこくされたり脅される危険があります。
旅行者は現地のことを知らない為、踏んでしまうと罪悪感からすぐに払ってしまう人も多いと思います。
惑わされずにしっかりと状況を把握することが大切です。
そしてトラブルになったら警察を呼ぶことが一番の対策です。